旧約聖書にはアブラハムという人が登場します。神は、アブラハムが75歳の時、彼をメソポタミアの地から呼び出しました。
そして神が示す地に行きなさいと命じました。アブラハムには行き先が示されていませんでしたが、彼は故郷のメソポタミアを出発したのです。
ある場所に来たとき、神はアブラハムに約束しました。「あなたに多くの子孫と住むべき約束の土地を与えます」と。
しかし何年たっても神の約束は実現しませんでした。アブラハムには子供がいなかったのです。子供がいないのに多くの子孫が与えられるはずもありません。
神から約束を与えられてから24年がたっていました。しかし99歳のアブラハムには子供がいませんでした。ところが神の使いがアブラハムに現れて言いました。
「来年の今ごろ、あなたと妻のサラの間に子供が生まれているでしょう」と。24年も実現しなかった神の約束を信じることができなかったアブラハムは、神の使いの言葉を聞いて笑いました。
それは諦めの笑いでした。
1年後、アブラハムが100歳のとき、妻サラとの間に子供が生まれたのです。アブラハムはその子をイサク(彼は笑うとの意味)と名付けました。
現代を生きる私たちに与えられている約束は、イエス・キリストがあなたの罪を赦し、あなたの心を平和で満たしてくださる、との約束です。
もしあなたがこの約束を信じて祈るならば、あなたにとってふさわしい時にこの約束が必ず実現します。
神はそのときあなたの心に神の平和という笑いを与えてくださるのです。